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新規ブログを開設しました
今後は
パソコミ誌『あ』の電脳版ブログ
をご覧ください
https://a-houshin.hatenablog.com/

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猿若句会2019年7月例句会特選句集
（2019年7月20日）


◎＝特選　　○＝秀作　　△＝佳作

◎　　一匹のための蚊遣を点しけり　　　伊藤　理
◎　　精米の看板錆びて梅雨長し　　　　川上登美枝
◎　　衝立に上着ひっかけ泥鰌鍋　　　　高橋　均
◎　　晩鐘に昼顔花を閉じにけり　　　　柴田弘道
◎　　もう慣れた山荘米炊く目分量　　　原　健一
◎　　新築に早くもなじむ木槿垣　　　　中村克久
◎　　廃校に帰省子の影ただ一つ　　　　内野和也
◎　　帰省する娘見事な母となり　　　　花柳小春
◎　　帰省待つ母糠床に野菜足す　　　　古明地昭雄
〇　　帰省して饒舌な子と寡黙な子　　　大橋一火
〇　　輩とタイムカプセル掘る帰省　　　丸本　武
〇　　傷跡が戦績語る甲虫　　　　　　　中村呆信
〇　　帰省するたびに小さく母はなり　　児玉竹子
〇　　大袈裟に帰省子同志ハグをして　　宮島久代
〇　　ここちよき国訛り聞く帰省かな　　佐竹茂市郎
〇　　こぞの森この檪にも甲虫　　　　　長谷川英夫

　なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/　月前半期（1～14日）には「猿若句会秀句選」が掲載されています。

猿若句会2019年6月例句会特選句集
（2019年6月15日）


◎＝特選　　〇＝秀作　　△＝佳作

◎　　馴れ初めは宇治の川辺の蛍狩　　　　花柳小春
◎　　京言葉そえて出て来る鱧料理　　　　佐竹茂市郎
◎　　理に叶ふ釣とは言えど囮鮎　　　　　丸本　武
◎　　魚釣りに行くか父子の夏帽子　　　　高橋　均
◎　　雲の峰はるか彼方に理想郷　　　　　古明地昭雄
◎　　一人居て梅雨寒の夜酒を飲む　　　　長谷川英夫
◎　　夕風に品をつくりて七変化　　　　　大橋一火
〇　　父母の地を手放す覚悟柿の花　　　　児玉竹子
〇　　庭中の枝を払いて明け易し　　　　　内野和也
〇　　雨あがり宝珠戴くはちすの葉　　　　柴田弘道
〇　　冷麦で済ます夫婦の昼餉かな　　　　宮島久代
〇　　さくらんぼ父の子は皆元気です　　　川上登美枝
〇　　すずらんの香りに顏寄せて登山人　　伊藤　理
〇　　紫陽花の色変りゆく庭の朝　　　　　原　健一
△　　一理あらば互いに得心氷菓子　　　　中村呆信


　なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/　月前半期（1～14日）には「猿若句会秀句選」が掲載されています。

猿若句会2019年5月例句会特選句集
（2019年5月18日）


◎＝特　　〇＝秀作　　△＝佳作

◎　　小さな手丸く泉を掬ひけり　　　　　　佐竹茂市郎
◎　　出稼ぎの男泣かせる走り薯　　　　　　丸本　武
◎　　飛騨路来て掬ふ泉や宗祇水　　　　　　花柳小春
◎　　マスターひとり匙磨いてる五月かな　　中村呆信
◎　　泉湧き砂吹き上げて柿田川　　　　　　児玉竹子
◎　　夏めくと日記の隅に書き記し　　　　　高橋　均
◎　　母の日や八十路の妻に卓上花　　　　　中村克久
〇　　泉水に新緑移る古刹かな　　　　　　　柴田弘道
〇　　大樹より香り纏いて楠落葉　　　　　　古明地昭雄
〇　　風渡る幾百連の鯉のぼり　　　　　　　長谷川英夫
〇　　目に青葉頬に風受け尾根歩む　　　　　原　健一
〇　　新馬鈴薯を炒め醤油をジャッと掛け　　宮島久代
〇　　久々に泉鏡花や白地着て　　　　　　　大橋一火
〇　　夏めくや球児らの声昂ぶりて　　　　　伊藤　理
〇　　新馬鈴薯の皮も馳走と心得る　　　　　川上登美枝


　なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/　月前半期（1～14日）には「猿若句会秀句選」が掲載されています。

猿若句会2019年4月例句会特選句集
（2019年4月20日）


◎＝特選　　〇＝秀作　　△＝佳作
　
◎　　茶摘唄聞こゆる知覧空静か　　　　長谷川英夫
◎　　百僧の和讃に緩ぶ半花の冷　　　　丸本　武
◎　　夜桜やまさかの出合ひ遠会釈　　　花柳小春
◎　　畝に家族総出の茶摘かな　　　　　内野和也
◎　　柩には爺の似顔絵養家天　　　　　中村克久
◎　　乙女等の裾に戯る春の風　　　　　宮島久代
〇　　名ばかりの春闘らしき破れ旗　　　中村呆信
〇　　遠くより友が集ひし茶摘かな　　　伊藤　理
〇　　地下鉄に春をもちこみ居眠れる　　高橋　均
〇　　茶摘み絵の中吊り揺れる京都線　　古明地昭雄
〇　　丘仕切り色鮮やかな芝桜　　　　　原　健一
〇　　抜群の愛称木の芽田楽や　　　　　児玉竹子
〇　　春愁やお局様も年召され　　　　　川上登美枝
〇　　茶摘女望遠鏡に棲むまはせる　　　大橋一火
△　　茶摘女の赤いタスキに緑の葉　　　佐竹茂市郎
　　

猿若句会2019年3月例句会特選句集
（2019年3月16日）
◎＝特選　　〇＝秀作　　△＝佳作

◎　　多摩川の流れに沿うて青き踏む　　　　原　健一
◎　　有卦に入る墨堤茶屋のさくら餅　　　　丸本　武
◎　　有難う合言葉にし卒業す　　　　　　　中村呆信
◎　　あさり汁有明海の砂残し　　　　　　　宮島久代
◎　　花に風情人は有情のこの世かな　　　　柴田弘道
◎　　薄れゆく記憶を手操る弥生かな　　　　内野和也
◎　　春恵む天地の神おわすなり　　　　　　長谷川英夫
〇　　揚げたてに塩一つまみ蕗の薹　　　　　花柳小春
〇　　天井を仰ぎ大の字春炬燵　　　　　　　高橋　均
〇　　落椿手にとりて観る重さかな　　　　　川上登美枝
〇　　八年目線量計に春の闇　　　　　　　　古明地昭雄
〇　　雛納めせし空間のありにけり　　　　　伊藤　理
〇　　春日傘有閑マダムくるくると　　　　　大橋一火
△　　有終の美となり散りて花筏　　児　　　玉竹子
△　　有るものが消えて行くなり春の夢　　　佐竹茂市郎


　なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/　月前半期（1～14日）には「猿若句会秀句選」が掲載されています。

猿若句会2019年2月例句会特選句集
（2019年2月16日）
◎＝特選　　〇秀作　　△＝佳作

◎　　梅見茶屋背中合わせに坐らされ　　　　宮島久代
◎　　きのふよりけふ梅の香の濃くなりて　　高橋　均
◎　　其々の想ひ交々に梅見酒　　　　　　　丸本　武
◎　　今生の「平成」と言う梅見かな　　　　内野和也
◎　　猫の眼の青く残れる春の闇　　　　　　伊藤　理
〇　　薄氷のたゆたふ底に兆すもの　　　　　花柳小春
〇　　二百歳経たる盆梅花清か　　　　　　　柴田弘道
〇　　立春てふ季節の風のやはらかき　　　　中村克久
〇　　ハンドルに度胸を決めて大試験　　　　児玉竹子
〇　　受験生預かり物腰柔らかに　　　　　　川上登美枝
〇　　着飾つて言葉飾つて梅見客　　　　　　　大橋一火
△　　女将待つ梅見は下り坂　　　　　　　　　中村呆信
△　　百草園歴史楽しむ梅見かな　　　　　　　原　健一
△　　万葉の香りを求め梅見する　　　　　　　佐竹茂市郎


　なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/　の月前半期（1～14日）には「猿若句会秀句選」が掲載されています。

猿若句会2019年1月例句会特選句集
（2019年1月19日）
◎＝特選　　〇秀作　　△＝佳作

◎　　金星に手形をきって初相撲　　　　　中村克久
◎　　庭苔に散るも設へ寒椿　　　　　　　丸本　武
◎　　初富士へ金色纏ひ耀けり　　　　　　児玉竹子
◎　　初雪か一片まざる今朝の雨　　　　　柴田弘道
◎　　来る来ない来ない来る来る春隣　　　大橋一火
◎　　鉋掛け槌打つ音や春隣　　　　　　　内野和也
〇　　襲名を金看板に初芝居　　　　　　　花柳小春
〇　　頭髪を三分がりにし春隣　　　　　　佐竹茂市郎
〇　　熱気球碧空高く春隣　　　　　　　　宮島久代
〇　　賀状より先に孫たちやってくる　　　高橋　均
〇　　春近し水平線に流氷来　　　　　　　川上登美枝
〇　宵の街酔客目立つ春隣　　　　　　　　原　健一
△　　行きつけの紙匠のぞく春隣　　　　　伊藤　理
△　　芝居小屋鄙びた邨に春隣　　　　　　中村呆信


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猿若句会2018年12月例句会特選句集
（2018年12月12日）
◎＝特選　　〇秀作　　△＝佳作

◎　　身を反らし綱引く能登の鰤の綺羅　　丸本　武
◎　　反省と後悔多し年の暮　　　　　　　宮島久代
◎　　凍滝へ行く隧道の反響音　　　　　　大橋一火
◎　　反論は途切れ途切れのおでん酒　　　佐竹茂市郎
◎　　凍てしパリ反対のデモ熱く燃え　　　柴田弘道
◎　　鴛鴦の番いも時に反目し　　　　　　中村呆信
◎　　思案して一年用の日記買う　　　　　花柳小春
◎　　木の葉散るフロントガラスに違反紙　中村克久
◎　　酔漢の影絵を映す寒の月　　　　　　内野和也
〇　　白菜のキムチ戴き他国知る　　　　　川上登美枝
〇　　選りすぐり活字大きめ暦買ふ　　　　児島竹子
〇　　年ととも辛くなりけり煤払い　　　　原　健一
〇　　波音の岬にしかっと冬芽立つ　　　　伊藤　理
△　　切干の日と風受けて反り返る　　　　高橋　均